初めて部下を持った管理職が最初の1on1でやるべきこと

1on1・面談

「管理職になったはいいけど、1on1って何を話せばいいの?」 「最初の1on1、失敗したくない」 「部下との関係をうまくスタートさせたい」

初めて管理職になった人から、よくこういう相談を受けます。

最初の1on1は、部下との関係の出発点です。ここで「この上司とは話せる」と感じてもらえるかどうかが、その後の関係性を大きく左右します。逆に言えば、最初の1on1さえうまくいけば、その後がぐっと楽になります。

この記事では、初めて部下を持った管理職が最初の1on1でやるべきことを、具体的にお伝えします。

【この記事でわかること】
・最初の1on1でやるべきこととやってはいけないこと
・部下との関係をうまくスタートさせる具体的な進め方
・最初の1on1で使える質問例


最初の1on1で一番大事なこと

結論から言います。最初の1on1で一番大事なのは、「この人には話せる」と部下に感じてもらうことです。

情報収集でも、目標設定でも、業務の確認でもありません。

関係の出発点を作ること。これだけに集中してください。

最初から業務の話や目標の話をしたくなる気持ちはわかります。でも部下との信頼関係ができていない段階でそれをやると、「また評価されるのか」「何かを求められている」と部下が感じます。関係を作る前に管理職としての役割を前面に出しすぎると、部下は心を閉ざします。


最初の1on1でやってはいけないこと

NG①:自分の話を長くする

「私はこういう考えで管理職をやっています」「私が若い頃はこうでした」

自己紹介として自分の話をするのは必要です。でも長くなりすぎると、部下が話す時間がなくなります。自分の話は5分以内に収めて、あとは部下に話してもらう時間にしてください。

NG②:最初から業務の話に入る

「では早速、今の仕事の進捗を教えてください」

最初の1on1でいきなり業務の話に入ると、部下は「この時間は業務報告の場だ」と認識します。その認識が定着すると、1on1がただの進捗報告会になります。

NG③:一方的に「こうしてほしい」を伝える

「私はこういうやり方でチームを運営したいので、こうしてください」

最初から管理職としての要望を一方的に伝えるのは、関係が浅い段階では逆効果です。まず部下のことを知ることを優先してください。


最初の1on1の進め方

① 最初の5分:自己紹介と場の設定

簡単な自己紹介をしてから、この場が何のための時間かを伝えます。

「この1on1は、あなたが話したいことを話す場にしたいと思っています。仕事の悩みでも、キャリアのことでも、雑談でも何でもいいです。私はここで聞く役に徹します」

この一言を最初に言うだけで、部下の緊張が和らぎます。

② 次の20分:部下のことを知る

業務の話は後回しにして、まず部下自身のことを聞いてください。

使える質問例:

「今の仕事で、一番楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?」

「逆に、今の仕事でしんどいと感じることはありますか?」

「私に知っておいてほしいこと、何かありますか?」

最後の質問は特に効果的です。部下が「この上司は自分のことを理解しようとしている」と感じてくれます。答えが返ってきたら、すぐにアドバイスや解決策を出さずに「そうか、教えてくれてありがとう」と受け止めるだけにしてください。

③ 最後の5分:次回に向けて

「今日話してくれてありがとうございました。次回もまたいろいろ聞かせてください」

シンプルにこれだけで十分です。「また話してもいいんだ」という感覚を部下に持ってもらうことが、最初の1on1のゴールです。


最初の1on1が終わった後にやること

1on1が終わったら、話してくれた内容を必ずメモしてください。

「楽しいと感じること」「しんどいと感じること」「知っておいてほしいこと」

この3つを書いておくだけで十分です。次回の1on1で「先日話してくれた〇〇のことですが」と引き継げるようになります。この引き継ぎが、部下に「ちゃんと聞いてくれていた」という安心感を与えます。


最初の1on1で関係をうまくスタートさせた管理職に共通すること

うまくいった管理職に共通しているのは、「聞くことに徹した」ことです。

話すのは部下。管理職は質問して、うなずいて、受け止める。それだけです。

最初の1on1で完璧にやろうとする必要はありません。「この人は話を聞いてくれる」という印象を残すことができれば、それで十分です。関係は、1回の1on1ではなく、続けることで積み上がります。


まとめ

最初の1on1でやるべきことは一つだけです。

「この人には話せる」と部下に感じてもらうこと。

そのために、自分の話は短く、部下の話をたくさん聞く。業務の話は後回しにして、まず人として部下のことを知ることに集中してください。

【オススメの記事】

もし「離職防止や部下育成をもっと体系的に学びたい」という方は、無料のメルマガに登録してください。現場で使えるマネジメントの情報を定期的にお届けしています。

コメント