「同じことを何度言っても変わらない」 「フィードバックしているのに、全然響いていない気がする」 「どう伝えれば部下に伝わるのかわからない」
フィードバックに悩む管理職は、本当に多いです。
でも正直に言うと、フィードバックが伝わらないのは部下の問題ではありません。伝え方の問題です。この記事では、フィードバックが伝わらない本当の理由と、部下が動き出す伝え方を具体的にお伝えします。
【この記事でわかること】
・フィードバックが伝わらない3つの本当の理由
・やりがちだけど逆効果なフィードバックの伝え方
・部下が動き出すフィードバックの具体的な手順
フィードバックが伝わらない3つの理由
理由①:「何を変えればいいか」が具体的でない
「もっと積極的にやってほしい」 「コミュニケーションをしっかり取って」 「責任感を持って仕事をして」
こういうフィードバックは、部下には伝わりません。「積極的」「しっかり」「責任感」は抽象的すぎて、何をすればいいかわからないからです。
部下の頭の中では「積極的にって、具体的に何をすればいいんだろう?」という疑問が生まれています。でもそれを聞き返せる空気でもないから、「わかりました」と言って終わる。そして何も変わらない。
理由②:タイミングが遅すぎる
問題が起きてから1週間後、1ヶ月後にフィードバックする。
時間が経ちすぎると、部下は「あの時のことか」と記憶を呼び起こすところから始まります。感情も薄れているので、当事者意識が持ちにくくなります。フィードバックは、できるだけ出来事に近いタイミングで伝えることが大事です。
理由③:ネガティブなことしか伝えていない
改善してほしいことばかりを伝えて、うまくいっていることを伝えていない。
ネガティブなフィードバックだけを受け続けると、部下は「自分はダメだ」という感覚になります。自己効力感が下がると、新しいことに挑戦しようとする意欲も下がります。
やりがちだけど逆効果なフィードバック
逆効果①:「なんで〇〇したんだ?」と責める形で始める
「なんであの時、〇〇したんだ?」
責める形で始まると、部下は自分を守ることに意識が向きます。「言い訳をしなければ」「怒られないようにしなければ」という気持ちになるので、フィードバックの内容が頭に入ってきません。
逆効果②:一度にたくさんのことを伝える
「あれもこれも直してほしい」と、一度に5つも6つも改善点を伝える。
情報が多すぎると、何から手をつければいいかわからなくなります。結果、何も変わらないという事態になります。フィードバックは一度に一つに絞ることが鉄則です。
逆効果③:解決策を管理職が全部出す
「だからこうすればいい」と、改善策まで管理職が全部決める。
管理職が出した解決策は、部下にとって「やらされること」になります。自分で考えた解決策の方が、主体的に取り組めます。
部下が動き出すフィードバックの手順
ステップ①:まずポジティブな事実を伝える
「先週の〇〇の対応、あれは良かった。お客さんへの説明がわかりやすかった」
最初にポジティブな事実を伝えることで、部下が話を受け取りやすい状態になります。「この上司は自分のことをちゃんと見てくれている」という感覚が、その後のフィードバックを受け取りやすくします。
ステップ②:具体的な行動を事実として伝える
「ただ、〇〇の場面で△△という対応をしていたのが気になった」
感情や評価ではなく、事実として伝える。「あなたはダメだ」ではなく「あの場面でのあの行動が問題だった」という形にする。具体的な行動を指摘することで、部下は「何を変えればいいか」が明確になります。
ステップ③:部下に考えさせる
「あの場面、あなたはどうすればよかったと思う?」
解決策を管理職が出すのではなく、部下に考えさせる。答えが出てきたら「いいね、次はそれでやってみよう」と背中を押す。自分で考えた解決策だから、主体的に取り組めます。
ステップ④:期待を伝えて終わる
「期待しているから言った。次、楽しみにしてるよ」
最後に期待を伝えることで、部下はフィードバックを「攻撃」ではなく「投資」として受け取れるようになります。
まとめ
フィードバックが伝わらないのは、部下の問題ではなく伝え方の問題です。
具体的な行動を、近いタイミングで、一つに絞って伝える。そして解決策は部下に考えさせる。
まず次のフィードバックで、「具体的な行動を一つだけ伝える」ことを意識してみてください。それだけで、部下の受け取り方が変わります。
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