「自分の仕事で手一杯で、部下の育成まで手が回らない」 「プレイヤーとしての仕事もこなしながら、マネジメントもやれと言われても限界がある」 「部下と話す時間を作りたいけど、毎日バタバタしていて気づいたら夜になっている」
プレイングマネジャーとして働く管理職から、最もよく聞く悩みです。
実際、日本の管理職の多くはプレイングマネジャーです。自分の仕事を持ちながら、チームのマネジメントもやる。この状況は、工夫しないと部下育成が後回しになり続けます。
この記事では、忙しいプレイングマネジャーが部下育成の時間を作るための具体的な方法をお伝えします。
【この記事でわかること】
・プレイングマネジャーが部下育成を後回しにしてしまう本当の理由
・時間がなくてもできる部下育成の具体的な方法
・優先順位の付け方と時間の作り方
「時間がない」は本当の理由じゃない
「部下育成の時間がない」という管理職に、こう聞くことがあります。
「今日、部下と何分話しましたか?」
ほとんどの場合、5分〜10分は話しています。朝の挨拶、業務の確認、報告を受ける時間。合計すると、意外と部下と話す時間はあります。
問題は時間の量ではなく、その時間の使い方です。
業務の確認だけで終わっている時間を、育成につながる関わりに変える。これができれば、特別に時間を作らなくても、部下育成は進みます。
プレイングマネジャーが陥りやすい3つのパターン
パターン①:緊急の仕事を優先し続ける
目の前の締め切り、クライアント対応、会議の準備。緊急の仕事は次々と来ます。
部下育成は「重要だけど緊急ではない」カテゴリーに入ります。緊急の仕事を優先し続けると、重要なことが永遠に後回しになります。
パターン②:部下の仕事を自分でやってしまう
「教えるより自分でやった方が早い」と、部下に任せるべき仕事を自分でやってしまう。
これをやると、自分の仕事量は増え続け、部下は育たず、どんどん首が回らなくなります。任せることへの投資が、長期的に自分の時間を作ります。
パターン③:1on1を後回しにする
「今週は忙しいから1on1は来週でいいか」が続く。
1on1を後回しにすることで、部下の問題が早期に発見できず、後で大きな問題になって発覚する。結果、その対応にさらに時間を取られます。
時間がなくてもできる部下育成の具体的な方法
方法①:「ながら育成」を意識する
特別に時間を作らなくても、日常の業務の中で育成はできます。
仕事を渡す時:目的を一言添える 「この資料、なぜ作るかというと〇〇だから。どういう観点で作ればいいと思う?」
これだけで、ただの作業が育成につながります。部下が自分で考える習慣がつきます。
報告を受ける時:解決策を聞く 「それで、あなたはどう対処しようと思っている?」
報告を受けながら、部下の思考を引き出す。1分もかかりません。
方法②:週1回15分の1on1を死守する
時間がないから1on1を後回しにするのは逆効果です。
15分でいいので、週1回の1on1を死守してください。カレンダーに入れて、よほどのことがない限り動かさない。
15分の1on1で早期に問題が発見できれば、後で何時間も対応に追われることを防げます。1on1は時間の投資です。
方法③:仕事を渡して自分の時間を作る
部下育成に時間を作るためには、自分の仕事を減らす必要があります。
「この仕事、あなたに任せたい」と、部下に渡せる仕事を一つ特定してください。最初は教える時間がかかります。でも一度任せられるようになれば、その仕事に使っていた時間が丸ごと空きます。
優先順位の付け方
プレイングマネジャーとして時間を管理するために、毎朝この質問を自分に問いかけてください。
「今日、部下のために何か一つやるとしたら何か?」
一つだけ決めて、それを必ずやる。全部はできなくていいです。一つだけ続けることで、積み重なっていきます。
まとめ
プレイングマネジャーが部下育成の時間を作るために、特別な時間は必要ありません。
日常の業務の中で、育成につながる関わりをする。週1回15分の1on1を死守する。仕事を一つ任せて自分の時間を作る。
まず今日、部下に仕事を渡す時に「なぜこの仕事をするのか」を一言添えてみてください。それだけで、育成は始まります。
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