問題社員との1on1で管理職が絶対にやってはいけないこと|こじらせない進め方と実例

1on1・面談

「問題のある部下と1on1をしても、毎回言い訳ばかりで何も変わらない」 「強く言うと余計反発してくる。どう対応すればいいか」 「問題社員との1on1が憂鬱で、後回しにしてしまう」

問題社員との1on1は、管理職が最もストレスを感じる場面の一つです。

でも正直に言うと、問題社員との1on1がうまくいかない理由の多くは、進め方にあります。間違った進め方をすると、問題が解決するどころか、関係がこじれます。この記事では、問題社員との1on1でやってはいけないことと、こじらせない具体的な進め方をお伝えします。

【この記事でわかること】
・問題社員との1on1でやりがちなNG対応
・「問題社員」と呼ばれる部下に共通すること
・関係をこじらせずに変化を引き出す1on1の進め方


「問題社員」と呼ばれる部下に共通すること

「問題社員」と管理職が感じる部下には、いくつかの共通パターンがあります。

パターンA:指示を守らない・同じミスを繰り返す 能力の問題ではなく、指示の理解がずれているか、やる理由が腹落ちしていないことが多い。

パターンB:反発・言い訳が多い 承認欲求が満たされていないか、「どうせわかってもらえない」という諦めがある。

パターンC:やる気がない・無気力 かつては頑張っていたが、何かのきっかけで意欲を失っている。

共通しているのは、「この上司には言っても意味がない」「この職場では認められない」という感覚を持っていることです。この感覚を変えることが、問題社員との1on1のゴールです。


問題社員との1on1でやってはいけないこと

NG①:問題点の指摘から始める

「今日は〇〇について話したい。なぜこういうことが起きているのか教えてほしい」

問題点の指摘から入ると、部下は防衛モードになります。「また責められる」という構えが生まれ、言い訳か沈黙かしか返ってこなくなります。

NG②:過去の問題を一度にまとめて出す

「先月もこういうことがあって、先々月もこうで、そもそも入社当初から…」

問題を積み上げると、部下は「全部否定された」と感じます。何を直せばいいかわからなくなり、「もうどうにでもなれ」という投げやりな態度につながります。

NG③:変わることを一方的に求める

「とにかくこういうところを直してほしい」「次回までに必ずこうしてください」

管理職が一方的に変化を求めても、部下は動きません。「またうるさいことを言われた」で終わります。部下自身が「変わりたい」と思わない限り、行動は変わりません。

NG④:1on1を「査定の場」にする

問題社員との1on1が、評価や叱責の場になっている。

この状態では、部下は本音を話しません。「何を言っても評価が下がるだけだ」という判断をするからです。

NG⑤:後回しにし続ける

「今日はやめておこう」「もう少し様子を見よう」と、問題社員との1on1を避け続ける。

放置することで、問題は必ず悪化します。「この上司は何も言ってこない」という認識が、問題行動を強化することもあります。


こじらせない1on1の進め方

ステップ①:まず「最近どう?」から入る

問題点の話は後回しにして、まず部下の状態を把握することから始めてください。

「最近、仕事はどうですか?しんどいことはありますか?」

問題社員と呼ばれる部下ほど、実は困っていたり、悩んでいたりすることが多いです。まず話を聞くことで、問題の背景が見えてくることがあります。

ステップ②:問題を「一緒に解決するもの」として提示する

問題を責めるのではなく、一緒に解決するものとして話す。

「〇〇の件について、私も何かできることがなかったか考えていた。一緒に整理したい」

「あなたが悪い」ではなく「一緒に解決しよう」というスタンスが、部下の防衛反応を和らげます。

ステップ③:部下に原因を考えさせる

「なぜこういうことが起きていると思う?」 「何が変わればうまくいくと思う?」

管理職が原因を指摘するのではなく、部下自身に考えさせる。自分で考えた答えは、腹落ちします。「言われたこと」より「自分で気づいたこと」の方が、行動につながります。

ステップ④:小さな一歩を一緒に決める

「じゃあ来週まで、一つだけ変えるとしたら何にする?」

大きな変化を求めない。一つだけ、来週までにできることを決める。これを積み重ねることで、少しずつ変化が生まれます。

ステップ⑤:次回で必ず引き継ぐ

「来週、〇〇をやってみると言ってたけど、どうだった?」

引き継ぎがあることで、部下は「見られている」という感覚を持ちます。良い意味でのプレッシャーが、行動を生みます。


変化が出るまでの期間

正直に言います。問題社員が一度の1on1で変わることはほとんどありません。

最低でも3ヶ月は続けるつもりで取り組んでください。変化のサインは「言い訳の数が減った」「自分から報告するようになった」という小さな変化から始まります。

この小さな変化を見逃さず、「変わってきたね」と言葉にして伝えることが、次の変化につながります。


まとめ

問題社員との1on1がうまくいかないのは、進め方の問題です。

問題点の指摘から入らない。一度にまとめて出さない。一方的に変化を求めない。一緒に解決するスタンスで、小さな一歩を決める。

まず次の1on1で、問題の話をする前に「最近どうですか?」と聞くことだけ変えてみてください。それだけで、部下の反応が変わり始めます。

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