「管理職になったはいいけど、何から手をつければいいかわからない」 「最初の動き方を間違えて、チームの信頼を失った」 「プレイヤーとして優秀だったのに、管理職になった途端うまくいかなくなった」
管理職になって最初の100日の動き方は、その後のチームとの関係性を大きく左右します。
ここで信頼を作れれば、その後のマネジメントが圧倒的に楽になります。逆に最初の動き方を間違えると、信頼回復に何ヶ月もかかります。この記事では、新任管理職が最初の100日でやるべきことを、優先順位順にお伝えします。
【この記事でわかること】
・新任管理職が最初にやりがちな失敗
・最初の100日でやるべきことの優先順位
・チームの信頼を早期に作るための具体的な行動
新任管理職が最初にやりがちな失敗
失敗①:すぐに変えようとする
「自分がチームを変えてやる」という意気込みで、着任早々に制度やルールを変えようとする。
これは最悪のスタートです。チームには、今の状態になるまでの歴史があります。その歴史を理解せずに変えようとすると、「何もわかっていない」という反発を生みます。
失敗②:成果を急ぎすぎる
「早く結果を出さなければ」というプレッシャーから、数字や成果ばかりを追う。
着任直後に成果を求めすぎると、部下は「自分たちは道具として使われている」と感じます。関係が浅い段階で成果を求めても、部下はついてきません。
失敗③:プレイヤーの仕事を続ける
「自分がやった方が早い」と、プレイヤーとしての仕事を手放せない。
管理職になっても現場仕事を抱え込み続けると、マネジメントの時間が取れません。部下も「この人は管理職として何をしているのか」という疑問を持ちます。
最初の100日の考え方
最初の100日は、3つのフェーズに分けて考えてください。
フェーズ1(1〜30日):聞く・知る フェーズ2(31〜60日):小さく動く フェーズ3(61〜100日):方向性を示す
それぞれのフェーズでやるべきことが違います。
フェーズ1(1〜30日):聞く・知る
最初の1ヶ月でやることは一つだけです。チームのことを徹底的に知ること。
① 全員と個別に話す
チームの全員と、一対一で話す機会を作ってください。
「これからよろしくお願いします。今の仕事で一番楽しいことと、一番しんどいことを教えてください」
この一言だけで十分です。評価も判断もせず、ただ聞く。この1ヶ月は、話す量より聞く量を圧倒的に多くしてください。
② 現状を把握する
チームが今どういう状態にあるか。何がうまくいっていて、何がうまくいっていないか。数字だけでなく、人間関係や空気感も含めて把握する。
③ 変えない宣言をする
「最初の1ヶ月は、すぐに何かを変えることはしません。まずチームのことをしっかり知りたいと思っています」
この宣言をするだけで、チームは安心します。「また新しい上司が来て、いろいろ変えられる」という不安を取り除けます。
フェーズ2(31〜60日):小さく動く
2ヶ月目からは、小さな改善を始めます。
① 部下が「困っている」と言っていたことを一つ解決する
1ヶ月間聞いてきた中で、複数の部下が「困っている」と言っていたことを一つ選んで、改善する。
大きなことでなくていいです。「会議の時間が長すぎる」なら30分短くする。「報告の書式が煩雑」なら簡略化する。
「この管理職は動いてくれる」という実績を作ることが、この段階の目的です。
② 1on1を始める
全員との1on1を、週1回または隔週1回のペースで始める。フェーズ1で聞いたことを引き継ぎながら、関係を深めていく。
③ 自分のスタンスを少しずつ伝える
「私はこういうチームにしたいと思っている」「こういう関わり方をしたい」という自分のスタンスを、少しずつ言葉にして伝え始める。
フェーズ3(61〜100日):方向性を示す
3ヶ月目からは、チームの方向性を示します。
① チームの目標・方向性を言語化する
「このチームは何のために存在するのか」「半年後、どういう状態を目指すのか」を言語化して、チーム全員に伝える。
この時に大事なのは、管理職が一方的に決めるのではなく、フェーズ1・2で聞いてきた部下の声を反映させることです。「みんなが言っていたことをもとに、こういう方向性を考えた」というプロセスが、納得感を生みます。
② やめることを決める
方向性を示すと同時に、「やめること」も決める。
新しいことを始めるだけでなく、不要な会議・慣習・作業をやめる。「変えてくれた」という実績が、チームの信頼につながります。
100日後に振り返るべき3つの質問
100日が経ったら、自分にこの3つを問いかけてください。
「チームの全員と、本音で話せる関係ができているか?」 「部下一人ひとりの強みと課題を、言葉で説明できるか?」 「チームの方向性を、部下全員が理解しているか?」
この3つにYesと答えられれば、最初の100日は成功です。
まとめ
新任管理職の最初の100日は、成果を出すためではなく、信頼を作るための時間です。
最初の1ヶ月は聞くだけ。2ヶ月目に小さく動く。3ヶ月目に方向性を示す。この順番を守るだけで、スタートの失敗を防げます。
まず今日、チームの一人に「最近、仕事でしんどいことはある?」と声をかけることから始めてください。
部下との1on1の進め方を知りたい方は、こちらも参考にしてください。 →「1on1で何を話せばいい?すぐ使えるネタ10選と進め方のコツ」 (URL:https://kizuna-coaching-consulting.site/1on1-topics/)
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