「また辞めた」 「採用してもすぐ辞める」 「なぜうちの会社ばかり離職が続くのか」
離職が止まらない状況は、管理職にとって最もしんどい問題の一つです。採用コストがかかる。残ったメンバーの負担が増える。チームの士気が下がる。悪循環が続きます。
でも多くの会社が、間違った対策を打っています。給料を上げる、福利厚生を充実させる、採用基準を変える。これらは効果がないわけではありませんが、根本原因を解決していないから、離職は止まりません。
この記事では、離職が止まらない会社に共通する3つの根本原因と、今すぐできる対策をお伝えします。
【この記事でわかること】
・離職が止まらない会社に共通する3つの根本原因
・間違った離職対策をやり続けてしまう理由
・今すぐできる具体的な改善策
離職の本当の理由は「言えない」
退職する社員に「なぜ辞めるのか」を聞くと、多くの場合「一身上の都合」「キャリアアップのため」という答えが返ってきます。
でもこれは本音ではありません。
本当の理由は、上司への不満、職場の人間関係、評価への不満、将来への不安。こういったことがほとんどです。でも退職する社員は、本当の理由を言いません。言っても変わらないと思っているか、言うことで関係が悪くなることを恐れているからです。
つまり、退職者へのヒアリングだけでは、離職の本当の原因はわかりません。
根本原因①:管理職が部下の変化に気づいていない
離職が止まらない職場の管理職に共通しているのは、部下をちゃんと見ていないことです。
「言ってくれれば相談に乗る」というスタンスでいる管理職は、部下の変化を見逃します。部下は、限界になるまで相談しません。相談できる関係ができていないからです。
退職の前兆サインは必ず出ています。発言が減る、有給の取り方が変わる、将来の話をしなくなる。でもこのサインに気づけない管理職が多い。
今すぐできる対策:週1回、部下の顔を見て「最近どう?」と聞く
特別なことは必要ありません。週1回、一人ひとりに声をかけるだけで、変化に気づける確率が上がります。1on1を定期的に行っている職場は、離職率が低い傾向があります。
根本原因②:「どうせ言っても変わらない」という諦め感がある
離職が止まらない職場では、部下が「言っても意味がない」と感じています。
改善を提案したら却下された。不満を伝えたら「そういうもんだ」と言われた。何かを変えようとしたら「前例がない」で終わった。
こういう経験が積み重なると、部下は黙るようになります。問題が表に出てこなくなり、水面下でどんどん蓄積していく。そして限界を超えた時に、突然辞めます。
今すぐできる対策:部下の提案を一つ実行する
大きなことでなくていいです。部下が「こうしたい」と言ったことを一つ実行する。「言ったら変わった」という体験が、諦め感を壊します。
根本原因③:成長が感じられない環境になっている
特に若手社員の離職理由で多いのが、「成長できないと感じた」です。
同じ仕事の繰り返し。新しいことに挑戦できない。スキルが上がっている実感がない。「ここにいても自分は成長できない」と感じた瞬間、転職を考え始めます。
給料や待遇が多少良くても、成長できないと感じれば辞めます。特に20代〜30代前半の若手は、お金より成長を重視する傾向があります。
今すぐできる対策:1on1でキャリアの話をする
「半年後、どんなスキルを身につけたい?」「今の仕事で挑戦してみたいことはある?」
こういう質問を1on1で定期的にするだけで、部下は「自分の成長を考えてくれている」と感じます。成長の機会を与えることが、離職防止の最も効果的な手段です。
離職対策でやりがちな間違い
間違い①:辞めてから原因を調べる
退職が決まってから「なぜ辞めるのか」を聞く。
この段階では手遅れです。退職を決意した人の気持ちを変えることはほぼできません。離職対策は、辞める前にやるものです。
間違い②:給料を上げることで解決しようとする
給料を上げると、短期的には離職が減ることがあります。でも根本原因が解決されていなければ、また離職が増えます。
給料は「ここを辞める理由」にはなりにくいですが、「ここに残る理由」にもなりにくいです。人が職場に残るのは、人間関係と成長機会があるからです。
間違い③:採用を増やして対応しようとする
「辞めた分だけ採用すればいい」という考え方では、離職の連鎖は止まりません。
新しく入った人も、同じ環境に入れば同じように辞めます。根本的な職場環境を変えない限り、採用コストだけがかかり続けます。
まとめ
離職が止まらない本当の理由は、給料でも採用でもありません。
部下の変化に気づけていない。言っても変わらないという諦め感がある。成長が感じられない環境になっている。この3つです。
まず今週、自分のチームの部下に一人ずつ「最近どう?」と声をかけてみてください。それが離職対策の第一歩です。
【オススメの記事】


もし「離職防止や部下育成をもっと体系的に学びたい」という方は、無料のメルマガに登録してください。現場で使えるマネジメントの情報を定期的にお届けしています。


コメント