1on1シートを作ったら部下との会話が変わった|すぐ使えるテンプレートと記入例

1on1・面談

「1on1のたびに『何を話そうか』と悩む」 「毎回同じような話で終わっている気がする」 「部下との会話が深まらない」

こういう悩みを持つ管理職に共通しているのは、1on1シートを使っていないことです。

1on1シートは、会話の質を上げる最もシンプルなツールです。ただし、使い方を間違えると「また書類仕事が増えた」という負担になります。この記事では、実際に使えるシートのテンプレートと、部下との会話が変わる使い方をお伝えします。

【この記事でわかること】
・1on1シートを使うことで何が変わるか
・すぐ使えるテンプレートと記入例
・シートを「形式だけ」にしないための使い方


1on1シートがない1on1で起きていること

1on1シートを使っていない管理職の1on1は、毎回こうなりがちです。

「最近どうですか?」「特にないです」「そうですか。では業務の話を…」

前回何を話したか覚えていない。毎回同じ質問をしている。話が深まらないまま30分が終わる。

これは管理職の能力の問題ではありません。記録と準備がないから起きることです。1on1シートを使うだけで、この状況は大きく変わります。


1on1シートを使うと何が変わるか

変化①:前回の話を必ず引き継げる

「先週、〇〇が気になると言っていたけど、その後どうだった?」

この一言が言えるかどうかで、部下の信頼感が全然違います。記録があれば、前回の話を引き継ぐことが自然にできます。

変化②:準備なしに深い話ができる

1on1の前に、シートを見返すだけで準備が終わります。「今日は何を話そう」と悩む時間がゼロになります。

変化③:部下の成長が見えるようになる

3ヶ月分のシートを読み返すと、部下がどう変化したかがわかります。「あの時はこんなことで悩んでいたんだな」という発見が、育成の質を上げます。


すぐ使えるテンプレート

シンプルに5項目だけ記録してください。

【1on1記録シート】

日付:
部下の名前:

① 今日話してくれた内容(事実)
→

② 部下の気持ち・本音(感じたこと)
→

③ 今日決めたこと・やってみること
→

④ 次回確認すること
→

⑤ 管理職として気になること・フォローすること
→

これだけです。全部埋める必要はありません。印象に残ったことを3行でも十分です。


記入例

実際の記入例を見てみましょう。

【1on1記録シート】

日付:2026/6/13
部下の名前:田中さん

① 今日話してくれた内容(事実)
→ 今の仕事で一番しんどいのはAプロジェクトの進め方がわからないこと。
  誰に相談すればいいかわからず一人で抱えていた。

② 部下の気持ち・本音(感じたこと)
→ 「相談していいのかわからなかった」という言葉が気になった。
  相談しにくい空気を作っていたかもしれない。

③ 今日決めたこと・やってみること
→ 来週までにAプロジェクトの担当者に連絡してみる。
  うまくいかなければすぐ報告してもらう。

④ 次回確認すること
→ Aプロジェクトの進捗と、担当者への連絡どうだったか。

⑤ 管理職として気になること・フォローすること
→ 他にも一人で抱えていることがないか、次回も確認する。
  相談しやすい空気を意識的に作る。

これくらいの量を、1on1が終わった直後の5分で書く。これだけで、次回の1on1が全然変わります。


シートを「形式だけ」にしないための3つのポイント

ポイント①:1on1が終わった直後に書く

時間が経つほど、記憶が薄れます。1on1が終わったらすぐ、5分以内に書くことを習慣にしてください。

「後でまとめて書こう」は機能しません。その日のうちに書かないと、何を話したかが曖昧になります。

ポイント②:毎回④を見てから始める

次の1on1を始める前に、前回シートの「④次回確認すること」を必ず見返す。

「先週、〇〇をやってみると言っていたけど、どうだった?」という一言が、部下に「ちゃんと覚えてくれていた」という安心感を与えます。この積み重ねが、本音を話してくれる関係を作ります。

ポイント③:ツールはシンプルにする

専用のアプリや複雑なシートは必要ありません。

スマホのメモアプリ、Googleドキュメント、ノート。部下ごとにフォルダを作って、日付と一緒に記録するだけで十分です。続けられることが最優先です。


1on1シートを部下と共有すべきか

「シートの内容を部下に見せた方がいいか」という質問をよく受けます。

結論として、共有するかどうかは部下との関係性次第です。

共有するメリットは、部下も次回に向けて準備できること。「自分の話がちゃんと記録されている」という安心感が生まれること。

共有しないメリットは、管理職が本音を書きやすいこと。「部下への懸念」なども率直に書けます。

最初は共有せず、関係が深まってきたら共有を検討する、というやり方がおすすめです。


まとめ

1on1シートは、難しいフォーマットは必要ありません。

話してくれた内容・気持ち・決めたこと・次回確認すること・フォロー事項の5項目を、1on1直後の5分で書く。これだけで、部下との会話の質が変わります。

まず今日の1on1から、終わった直後にスマホのメモに3行だけ書いてみてください。それが習慣になった時、1on1が別物になっています。

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